お通夜とは、葬儀の前に、故人の魂と静かに寄り添いお別れするために過ごす最後の夜をさします。本来は遺族や近親者だけで行う儀式という意味がありましたが、最近は一般会葬者は通夜または葬儀のいずれかに参列するという慣例の中で参列するという人もいます。急な訃報に際し、取りあえず駆け付けるのが本来の儀式でした。新しいお札を香典として持参するのは、この機を予期して新しいお札を用意していたようにもとれます。死ぬ のを待っていたようで遺族に対して失礼にあたるとされ、使わないのがマナーです。
かといってシワだらけのお札や、あまりにも汚いお札、破れたお札も失礼にあたりますので注意が必要です。もし、持ち合わせのお金が新札しか入っていないという時には、一度折り目をつけて、開いた札を使うと良いとされています。最近では香典を受け取らないと先に辞退の旨を書かれている方も多いです。その場合には、受け取ってもらえないので用意する必要はありません。もし、辞退の旨がない場合にはその方との関係に準じて、用意しましょう。
また、服装に関するマナーも気をつけましょう。例えば、訃報を受けたらすぐに弔問に伺うということから、地味な服装であれば普通 の服装で構わないとされてきました。しかし、今日だけ参列するという弔問客も増えてきているようで、その場合には略礼服の着用も許されるようです。注意点としては、参列者は遺族よりも格が上になる服装での参列は避けるようにします。